個人的には、書いた物・作った物に対して感想が来なくても気にしてないので、しばしば「感想が欲しいのに来ない!」という呟きを目にする度「何でだ?」と首を傾げることが多いです。
まぁ、反応は無よりもあった方がモチベーションに繋がるのですが、ぼーっと待っていたら不意に「これ、面白かったよー!」と言われたりすることもありますし、どういう印象を持ってどう思ってくれるのかは、それを受け取ってくれた人の自由です。
元々、作るという行動やそれが形になることは自己満足のためにやってる意識が強いので、その先はそれぞれで良いじゃんと思っているからでもあるんですが。
それ以前に、正直に言えば自分自身が感想を言うこと・書くことがとても苦手という部分もあります。
今日はそんな雑感。
感想が欲しいと言われても、感想って結構まとめるの大変だよ。
さっきも書いたのですが、自分は感想をまとめるのがとても苦手な人間です。
読書感想文を書きたくなくて、学生の頃は感想文ではなく創作文を国語の授業中に提出するくらい、感想文を書くのが苦手なんですよ。
そう言う人間にとって、「感想を書く」という事は、実は創作文を作るよりもハードルが高い事だったりします。
とは言え、全く感想を伝えられないのかというとそうではないのですが。
見た時、読んだときに感じた事をそのまま言葉にする形(実況する感じ)で感想を言うことは出来ますが、それだとネタバレのリスクは高くなりますよね?
ネタバレを回避するために感想を上手くまとめる必要があると思うのですが、そのまとめるという部分がとても苦手なんです。なので、感想=難しいという印象があるんです。
それでも感想を伝えたい。でも、その伝え方にも工夫が要るっぽい。
とは言え、感想がもらえると制作のモチベーションが上がるのは事実ですし、感想もらえないんだよねとしょんぼりされると、「感想送った方が良いのかな? やっぱり」と思ったりはします。
そんな気持ちから、一生懸命感想をまとめて送ったりすることもあるかと思いますが、自分の気持ちを素直に伝えた結果が、受け取った人にとって良い印象を持たれなかったという悲劇もあるようです。
感想を同人作家さんに送ったら起こった悲劇 – Togetter
ほとんどの作家さんはこんなことないだろうけれど1回でも嫌な目に遭うと控えますよね。これに関するツイートを見ると、一番困るのは「感想下さい」が実は「(有名絵師さん・絵描きさん)感想下さい」だったり、..
自分自身はこういった反応をする方とご縁があったことがないため、このまとめを読んだときビックリしましたが。
しかし……こういうことを経験したりすると、ますます感想を送るというハードルが上がってしまいます。
そもそも、感想が欲しいっていう言葉の後ろには何が隠れているんだろう?
もちろん、「感想が欲しい」と呟いてしまう人の大多数は、受け取ってもらえた人の感じた素直な感想をもらえる事が嬉しいと感じてくれる人だと思います。
が。
「感想を言ったら違うと言われた」や、「感想を言ったら『お前なんかに何が分かる』と言われてしまった」「アナタのために書いてる訳では無いです!」とブロックされてしまった場合、「感想が欲しい」という言葉の後ろには別の意味が含まれているのではないかと思ってしまうんです。
で、それが何なのかというと……
私にとって好印象の反応だけが欲しいんです!
と言うことじゃないかなと。
例えば、作った人が憧れているや大好きな人からの頑張ったねとか、自分の作った物を同じ萌えで読み取ってくれる人からの感想とか。
または、具体的な部分は何も言わない上手いねや良いよだったりとか。
あれ?もしかしてそうなのかな?そんな風に感じる瞬間があったりしませんか?
発言者の本心を上手く理解することは難しい。だって、他人なんだから。
もちろん、そう言った好印象の感想だけが欲しいという事が悪いというわけじゃ無いです。
誰だって、傷付くような感想や言葉を貰うよりも、肯定的な感情を送って貰う方が嬉しいですし楽しいですし。
ただ、感想をどれくらいの範囲から受け取って貰えるのかは個々で違うんですよね。
初めましての方や、全然違うジャンルの方からの感想でも喜んで受け取ってくれる人も居れば、自分の感覚に近い人以外は要らないですとしてしまう人もいます。
「あなたからの感想は違うんです」となってしまう人は、感想を受けとると決めている範囲が狭い人なんだろうなと思うんですよ。
ただ、その範囲がどこに設定されているのかは、読んでいる側の人間からは分からないんですよね。だって、読み手側から見える情報は、「感想が欲しいです」の一言だけなのですから。
そうなると、じゃあ感想を送ってみようかな→何故か怒られてしまった。送らなければ良かった。となる可能性が出てしまうと言うわけです。
感想は受け取った相手がその作品に対して思う素直な気持ち。それを否定するなら見返りは求めない方が吉。
作品の著作権は当然、作った人にあるのは当たり前ですが、そこからどういう世界を楽しむのかは、受け取った人の自由だと個人的には思っています。
なので、書いた側が意図した通りに受け取ってもらえなくても、その感想自体はその作品に対して、受け取ってくれた人からの素直な気持ちです。
それが肯定的なものならば、素直にありがとうと返せば良いですし、否定的なものだったとしても、何故そう感じてしまったのか。それをどう工夫すればより良い物に修正していけるのかを知る指標にはなるはずです。
「感想が欲しい」っていう一言を言うのはとても簡単ですが、感想をまとめて相手に伝えることは簡単なことではありません。
それに対して頭ごなしに否定するのでしたら、初めから見返りは求めない方が良いんじゃ無いのかなぁと、個人的には思ってしまうんです。
賛否両論はあるとは思うけれど、折角受け取ってくれる人が居るんだから、そう言う人達にも喜んでもらえる物を作れる方がずっとステキなんじゃないかなと思ってしまいました。