このサイト、やり始めたのは2017年なのに、2018年の半分以上更新がストップしてました。
そのお陰でまぁ、お客さんが閑古鳥……ううむ…。
でも、折角記事を書くんだし、やっぱりさぁ、読んで貰いたいじゃないですか。幾らネットの片隅でじめっとキノコ栽培していたとしてもさ。
と言うわけで、どうやら猫よりもという話題でも。
同人小説の本って売れないよね〜
先に述べておきますが、ヘタレは同人活動で小説本を作る人じゃないです。作った事は過去に何回かあるけど。
どちらかというとマンガをコピーで作る方で、もっと言ってしまえば、自分で原稿作るよりも、本を組む作業だけをしたいという人間であります。
なので、今から書き殴ることは、かなりの主観であることをご了承くださいですよ。
で、本題。
同人で小説本を出している方は、メッチャ売れて困る!って実感持てる方、どれくらいいるんでしょうか?
勿論、ジャンル補正や性癖をクリティカルに狙った内容とかでしたら、完売御礼って言う事もあるんだろうけれど、それって多分一部の人なのかなと思うんですが。
どちらかというと、せっかく作ったのに読んで貰えない、買って貰えないって人の方が多いのかなと思うんですが、どうでしょうか?
自分はというと、小説本はあんまり手に取ることが少ないです。というか、そもそも本自体あんまり買わない。というのも、対面販売で購入側に回るのが苦手で、欲しい本はちょっと高くても通販組なんですよ。だから即売会で本を買うのは稀っつーか。人混み怖い田舎者なので、列に並ぶの苦手ー…
それはサテオキ。小説って、やっぱり手に取りにくいというのは、実際あると思うんです。じゃあそれって何で?なんでしょうね。
小説は一瞬で分かる様な情報が少ないから、手に取りにくいんじゃないかと思う。
じゃあ、ここで一つ例え話でも。
こう聞かれたら自分は迷わず絵を選びます。
それは何故でしょうか?
答えは簡単なんですよ。だって、文章読むより絵で見る方が分かりやすいじゃないですか。
じゃあ、次の質問。
そう言われてどちらを手に取りますか?自分だったらイラストのある本です。それは何故かというか、タイトルだけで本の内容を想像することは難しいので、イラストという先入観がある方が、内容を想定しやすいから。
じゃあ、最後の質問。
こう聞かれたら当然、あらすじ付きの本を手に取ると答えると思います。理由は先ほどと同じで、あらすじ付きの方が、本の内容を想像しやすいからです。
少しばかり意地悪な質問だとは思いますが、この質問から分かる事は、何故小説が手に取られにくいのかという根っこの部分のこと。
書店に陳列されている商業小説と、なかなか売れにくい同人小説の違いの一つに、中身を簡単に想像できるのかどうかという部分があると思うんですよ。
一般書籍は、写真だったり、イラストだったり、あらすじだったり、表紙だけで内容がなんとなく分かる事も多いんですよね?
でも、表紙が絵やキャラ画像じゃない同人小説の場合、どうしてもそう言った部分が弱い気がするんです。簡単に内容を把握することが難しいと感じたことありませんか?違ってたらごめんねー。
作った本の中身だけで勝負するのは、実はとっても難しいんだよ。
元々活字がとても好きって人はサテオキ、活字を読むのが苦手なタイプの人間は、本の好みを顔である表紙で判断することが殆どだと思います。
特に、始めて出会う作家さんとかだったら、表紙とタイトルを見て、後ろのあらすじを見て、場合に寄っては中の挿絵を見て、そして値段を見てレジへGO!なんてことも珍しくは無いんじゃないでしょうか。
因みに、文章は初めの3行くらいで読むか読まれるかが決まるとかなんとかじゃなかったっけかな?行数はうろ覚えだけど。
コレが本という形になってしまえば、まず、
- ① 顔である表紙のタイトルやデザインでアンテナに引っかかるかどうかが一つ。
- ② 次に、あらすじでアンテナに引っかかるかどうかが一つ。
- ③ そして、始めてページを開いて文章を読んで貰える可能性に辿り着くかどうかが一つ。
と、まぁ、内容を読むまでにいくつかのステップが存在してると勝手に思ってるんですよ。
こうやって考えると、このどれか一つを落として読者のハートをキャッチ出来なければ、その物語はそのまま読まれずに終わってしまうわけで。
ネットで無料で読める記事じゃなく、お金を出して読ませる物語なら尚更そのハードルは高くなっちまうと。
だから、購買意欲をかき立てるため、読んで貰うために、色々と工夫しなければいけ ない。と、そういう感じだと思います。
悲しいけれど、割と地味に間違ってないと思うんだ、コレ。
でも、せっかく作ったんだし、読んで貰いたいし買って貰いたいよ!!
誰でも、形にしたものは、誰かに認めて貰いたい。それが自然の事だと思います。
当然、このヘタレだって、そう言う感情持ってるよ。ちゃんと。
作ったからには読んで欲しいし、あわよくば売れてくれなきゃとても困る。主にお財布的に。
だから、一冊でも多く、自分の手元から旅立って欲しい。これは極当たり前の感情ですよね。
でもでも、待って。作者自身がすてきだな!コレ、めちゃくちゃ面白いと思うから読んで欲しい!と一生懸命作った物語。
それを本という形にしてまだ見ぬ読者に届けるんだから、やっぱり買って貰いたいし読んで貰いたい。そして出来れば感想プリーズ!!
そう思うのはとても自然な事なんだけど、ただ作ったら手にとって貰えるかというと、そこは×だったりすることもあります。
そこはそれ。さっき言ったとおり、マンガと違って、小説は読まなければ内容が分からないんです。だって、マンガみたいにページを捲ったら全部絵で読める訳ではないんだって。
それを言っちゃあオシマイヨ。だから、誰でも作ったら売れて欲しいって思う事は当たり前だよねって話じゃないですか。
じゃあ、作った作品を手にとって貰えるために、何か出来ないんだろうか?
というわけで、ちょっと手にとって貰うための工夫を考えてみることにします。売れなかったらあい、すまん。
言葉には、読んで貰いやすいリズムがあるんだよ、知ってた?
あ・え・い・う・え・お・あ・お。
唐突に何を言ってんだお前って思った人ー!この言葉を口に出して言ってみて下さい。
特に特徴もないただの五十音のア行部分と、ボイストレーニングとかでよくやるフレーズだけど、言いやすいと思いませんか?
言葉には、読んで心地よいリズムというのがあります。
文章を読点、句読点で区切るのも、一節一節を読みやすくするためです。
長い文章を読むときに、棒打ちの文章と、句読点で文節を区切った文章。どちらが読みやすいでしょうか。
【Aパターン】
ちーすけはこう思った。
「このままでは飼い主に服従させられる。そうすれば自由にお昼寝も他の猫が食べ残した美味しいご飯のつまみ食いも全く何も出来なくなってしまう」
だから大きな声で文句をいうことにした。するとどうだろう。
「お前何か臭いな風呂に入れるか」
予想外の展開だった。まさかの風呂場に拉致展開にちーすけは抵抗を試みた。だが飼い主には手も足も上がらず結局は為す術もないまま風呂場に収監されてしまった。
【Bパターン】
ちーすけは、こう思った。
「このままでは飼い主に服従させられる。そうすれば、自由にお昼寝も、他の猫が食べ残した美味しいご飯のつまみ食いも、全く何も出来なくなってしまう」
だから大きな声で文句をいうことにした。するとどうだろう。
「お前、何か臭いな。風呂に入れるか」
予想外の展開だった。まさかの風呂場に拉致展開に、ちーすけは抵抗を試みた。だが、飼い主には手も足も上がらず、結局は為す術もないまま風呂場に収監されてしまった。
これは、どちらも全く同じ内容です。当たり前だけど。違うところがあるとすると、文章を読点で区切ったかどうかだけです。
でも、たったそれだけのことで、AとBの文章の読みやすさは大分変化があると思いませんか?
これは、言葉を音として認識したときに、言葉の区切りにリズムを持たせた方が読みやすいと感じるからなんですよね。
タイトルを付けるのって難しいですよねー。自分も苦手。
でも、タイトルは本の顔になる部分の一つ。この部分が読みやすくて分かりやすければ、本の中の物語がどういうものなのか、読者に伝わりやすくなるんです。
もし、分かりにくくても、読者に興味を持って貰えるような言葉を選んで、リズムを持たせてあげれば、「おっ?何か面白そうじゃない?この本」と、本の中身に興味を持って貰えるようになると思いませんか?
あっ。4000文字越えてしまった。
と言うわけで、記事を分け分けします。次回に続く!